敵を倒して、コインを集めて先にあるゴールを取る…
ステージクリア型のシンプルなアクションゲーム。
…なのだが、用意されたコースは1つだけ。
先に進めても、1つしか用意されていないため、
同じステージをぐるぐるクリアしていくことになる。


…ここまで聞くとどこが面白いのかが疑問を抱く人がいるかもしれない。
しかし、このゲームが本当に面白くなるのは最初の”ステージ1”をクリアした後からだとワタクシは思う。

なんと、"ステージ1"をクリアするごとに様々な条件や仕様が加わり、
実に変化に富んだ"ステージ1"を1つの"レベル"としてプレイすることとなる。

重力が軽くなったり、視界が狭くなったり、触ると即死のトラップに追われたり…と、
その”レベル”の数は30を超える。
ある程度"レベル"をすすめるとステージの最後にボスが出現する。
そのボスを倒して、さらなる変化に飛んだ”ステージ1”へ足を踏み入れていく…。

まず、こういった発想のゲームを高いクオリティで落とし込んだIN氏の実力の高さに脱帽した。

もちろん、この「発想」というのは「基本」の部分ができて初めて成り立つ難しいもの。
ワタクシもアクエディ4の大会ゲーを作っていたころは「発想」の部分に目が行きがちになってしまい、その結果として「基本」の部分がおろそかになってしまったことがいくつかあった。
なので、面白い発想を持ちながらもゲームとしてもしっかりと遊べるIN氏のセンスは「素晴らしい」としか言いようがない。

また、このゲームにはやりこみ要素があり、
隠し"レベル"や、タイムアタック、メダル収集などで遊びつくすことができる。
やり込み派なマニアプレイヤーにはたまらない要素となっている。

そして、レベルによってはパロディ要素も含まれている。
もしこれらの元ネタを知っている方ならば「懐かしい！」となるかもしれない。
とあるレベルでお馴染みのギミックが出たときはあまりの懐かしさに感動してしまった。

発想としても、ゲームとしても、そしてエンターテイメントとしても非常に高いクオリティを持つ本作。

現在ふりーむにて配信中である。

アクションゲームを遊んだことがない方も、アクションゲームをやりこんだ人も、
是非この機会に遊んでみてはいかがだろうか。

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//追記//
言葉不足なところがあったため修正しました。
すみませんでした。